車のフロントで仕込む、甘酒と豆乳ヨーグルトのこと

うたたね

4月も後半に入り、よく晴れると車の中はだいぶ温度があがるようになった。
ここ数年、いつもやっていることは、車内のフロントで甘酒と豆乳ヨーグルトを仕込むこと。

発酵食品との出会い、そして道具の悩み

数年前、発酵食品の素晴らしさに魅了されたわたしは、味噌、甘酒、塩麹、醤油麹などを作って、日常の食に取り入れるようになった。

甘酒を手作りしたいと思っていたころ、あまり家電製品を増やしたくない気持ちがあったので、ヨーグルトメーカーを買わずにどうにか作れないかと考えていた。
炊飯器はもともとないので、炊飯器でのやり方もできない。

でも発酵食品は昔からあるものだし、電気のない時代にだって工夫して作っていたのだから、今の時代にできないはずはない。

湯たんぽ&バスタオル方式、そして気づき

そこで、いくつかやり方を試してみた。

まず、保温機能のある水筒に材料を入れて数時間待つやり方で、甘酒を作ることができた。
でもこのやり方は、ドロっとした甘酒を水筒の中から移し替えたり洗うのがけっこう手間に感じた。

次に、蓋つきのホーロー容器に材料を入れ、湯たんぽに乗せてバスタオルを巻いてみた。
湯たんぽの温度がだんだん下がっていってしまうけれど、それなりに甘酒にはなった。

試してみてわかったのは、どの本にも「温度を一定に保ち」と書いてあるけど、そんなに律儀にならなくてもできるんだな、ということ。
毎回できあがりにばらつきがあるけれど、それもおもしろさだなと感じられるので大丈夫。

「飲む点滴」と言われる甘酒を毎日豆乳割りで飲むようにしたり、いろいろな発酵食品を取り入れていくと、長年便秘薬が手放せなかった体質がとても改善した。

ただ、湯たんぽ方式で問題なのは、湯たんぽが平らではないので、度々ホーロー容器が滑り落ちてタオルごとびしょびしょになってしまうこと。

車内フロントで仕込む発酵食品

目からウロコ!お隣さんの一言

そんなとき、たまたま納豆作りにハマっているというお隣さんから、「暑い時期の車の中で発酵させられるよ」と教えてもらい、目からウロコ!

そうなんだー!と早速試してみることに。
車の耐え難い暑さも嘆くだけではなく、活用するという発想がすてきだと思った。

すると、湯たんぽよりもよっぽど長時間の熱源が確保できるし、お湯を沸かす手間もガスもいらない。
シンプルな天然の熱源!これを使わない手はないなと。

ということで、わたし的にすっかり恒例となった”車内フロント発酵”。
慣れないうちはとても妙な光景に見えるし、たまに完全に仕込んでいることを忘れて、次の日に車でホーロー容器を発見することもあるけれど、おおむねそれなりにいい感じに作れる。

豆乳ヨーグルトも、スプーン1杯から

お次は豆乳ヨーグルト。
発酵食の特集雑誌で、牛乳にヨーグルトをスプーン1杯入れて発酵温度を保てばヨーグルトになる、という記事を見つけた。

うちは基本牛乳を飲まないので、豆乳&豆乳ヨーグルトバージョンで同じことを試してみたら、ヨーグルトになった!豆乳ヨーグルトは割高なので、スプーン1杯で培養できるなんて、なんてありがたい情報!と思った。

雑菌がわかないように、使うホーロー容器ははじめにそれでお湯を沸かしてから仕込む。
ホーローは直火オッケー、仕込んでそのまま保存容器にもなるので、移し替える手間もなくとても便利。

冬は薪ストーブで、くらしの一部に

冬の時期は薪ストーブの上にケーキクーラーを置いて仕込んでいる。

この甘酒&豆乳ヨーグルト仕込みはすっかりわたしのくらしの一部となった。

料理やおやつ作りも好きだけど、発酵食は、時間が美味しくしてくれる。
「できあがり」を待つ時間、そしてうまく発酵したときの達成感は料理やおやつ作りとは別の楽しさがある。
私の発酵探究、これからも楽しみながら続けたい。

甘酒(2倍濃縮)のつくり方

車内フロントで仕込む、わが家の基本レシピです。

材料(作りやすい分量)

  • 米麹 100g
  • 冷やごはん 300g
  • 熱湯 300ml

つくり方

  1. 煮沸したホーロー容器に冷やごはんと熱湯を入れて混ぜる。
  2. 米麹を加え、全体をよく混ぜる。
  3. 蓋をして布巾などにくるんで車内のフロントに置き、6〜8時間後に甘みが出ていたら完成。

温度の目安 理想:55〜60℃ / 注意:70℃以上(酵素が死滅)・40℃以下(発酵不足)
数時間おきに温度が高すぎないかチェックし、布巾の枚数で調節する。

培養豆乳ヨーグルトのつくり方

材料

  • 豆乳 適量(ホーロー容器の7分目くらいまで)
  • 豆乳ヨーグルト スプーン1杯

つくり方

  1. 煮沸したホーロー容器に豆乳を7分目くらいまで入れる。
  2. 豆乳ヨーグルトをスプーン1杯入れて、よく混ぜる。
  3. 蓋をして布巾などにくるんで車内のフロントに置き、6〜10時間後に固まっていたら完成。

温度の目安 40〜43℃が理想。40℃以下では固まりにくく、45℃を超えると酸っぱくなるか分離することがある。


晴香

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