子育て10年リフレッシュ休暇

たねのはなし

昨日、一人旅から向島に戻ってきた。

二泊三日の福岡県糸島市への旅。糸島に行くのは初めて。なんとなく今住んでいる尾道の空気感と近いものもある気がして、前から惹かれる街だった。

あれこれリサーチしたり、細かく計画を立てたりせずに行こうと思っていた。そのときの出会いと気持ちを大切にしたくて。ただ、自然のあるところへ、ゆっくりと行きたかった。


長女を妊娠したのが、ちょうど10年前の4月。お腹に宿したときから数えて、10年間の子育て期間を経ての、初めての休暇という感じ。

ほとんど2年おきに出産し、常に妊娠しているか、授乳しているかという10年間。全身全霊で生命も、時間も、気持ちも、すべてを与え続けてきたように思う。

それはそれは豊かな時間だった。こどもが与えてくれる存在意義とか、安心感も大きかった。

でも、なんだかここ最近、こどもへの対応に本当に本当に心の余裕がなくて。ママではない、一人の人間になる時間を、心が必要としていた。こどものことは愛している。もちろんそれは揺らがない。

でも、4人からの毎日のママコール。ここ数年のエンドレスのおむつ、トイレのお世話。終わりのない大量の家事。そんなこと、子育てしてたら当たり前なのに、やるべきこと・やりたいこと山もりの中、耳が痛いほどの家の中の騒がしさ。

「もうママって呼ばないで。ママもやりたいことあるのー!」そんなふうに叫んでいた。

自分が情けなくなることも度々あったけど、自分を責めると本当に苦しくて。「こうあらねばならない」という思考を、意識的に手放すことにした。

「がんばってきたね。ここまでよくやってきたね。」そう自分にも言ってあげると、涙が出そうになった。

本当に毎日一生懸命やってきた。わたし、今、一人の人間になる時間が必要だ。産み、与え続けることから、自分をいたわるフェーズへ。そして、あらためて自分は何がしたいのか、どう生きたいのかという心と向き合うことが必要だと思った。

こどもと良い距離をもつことは、親子お互いにとって大切な気がした。

そんな素直な心の声に従いたくて、さぶちゃんにそんな気持ちを話したら、「いいよ。一人旅行っておいで。」とあたたかく言ってくれた。「えっ本当に良いの?本当に??はい、行きます!」ということになった。


何者でもない、一人の旅人となれた時間。ゆっくりと自然を味わい、深呼吸できた時間。優しい人たちと出会えた時間。本当にありがたかった。

糸島はとてもとてもすてきなところだった。

糸島の桜と海

透き通る海。桜と菜の花の咲く春霞の山。迫力ある白糸の滝。静かな寺院の美しい庭。素晴らしい景色にたくさん出会えた。

帰ってきて、3日ぶりの家族との再会はとても新鮮だった。快く送り出してくれたさぶちゃんへ感謝。そして、少し成長して見えたこどもたち4人がとても愛おしかった。


お母さんにも、必要だよね。そんな時間が。

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